大日如来だいにちにょらい 真言密教の教主。 宇宙の実相を仏格化した根本仏であり,一切の現実経験世界の現象はこの如来そのものであるといわれる。 さらに三世にわたって常に説法していると説かれる。 教説では,諸仏諸菩薩はすべて大日如来から出生した理智体であり,森羅万象はすべて如来の遍法界身であると説いている。
大日如来ってどんな人?
大日如来は、万物の慈母であるとともに宇宙の中心であり、宇宙の真理そのものである。 描かれ方には金剛界と胎蔵界の2種類があり、東寺講堂のものは悟りへの道筋を示す金剛界の大日如来だ。 如来としては珍しく、大日如来はイヤリングなど装飾品を身につけている。 さまざまな仏に姿を変え人々を救う大日如来の特性を象徴するポイントだ。
大日如来は何宗?
真言宗 真言宗の本尊は大日如来(だいにちにょらい)です。 また、本尊に向かって右側には宗派の開祖である弘法大師(空海)を祀ります。
大日如来像の特徴は?
本像は平安時代後期としては大変珍しく,一木造の構造である。 つまり,頭・体の根幹となる部分を一材から彫り出し,これに両手部(肘と手首でも矧ぐ),両足部を矧ぐという単純な木寄せで,内刳りもない。 臂釧・腕釧・胸飾などの装身具はほとんどが欠失するが,釘の痕からもとは銅製のものがあったと推測される。
大日如来の手の組み方は?
一つは、理徳の面を示す胎蔵界の大日如来で、悟りの境地を示す法界定印(ほっかいじょういん)という手の組み方をする。 これは、腹前に両手をそろえ、左の掌を仰いで置き、その上に右手の甲を重ね、左右の第一指の先をつける形をしている。 もう一つは、知徳の面を示す金剛界の大日如来で、智拳印(ちけんいん)という手の組み方をする。