点頭てんかんは,両上肢の突然の屈曲,体幹の前屈,下肢の伸展,および脳波上のヒプスアリスミアを特徴とするてんかん発作である。 点頭てんかんの発作は数秒間続き,1日に何回も繰り返すことがある。 通常は1歳未満の小児に発生する。 発作は約5歳までに自然に消失するが,しばしば他の発作型に置き換わる。
点頭てんかんの好発年齢は?
好発年齢 3か月から12か月の乳児期に発症します。 ほとんどの方が1歳未満で発症し、ピークは4か月~7か月頃でやや男児に多いといわれています。
点頭てんかんの発症時期は?
1. ウエスト(West)症候群とは 乳児期に起こる薬剤抵抗性(難治性)のてんかんで、別名「点頭てんかん」とも呼ばれ、多くは 重篤 な脳障害を背景に生後3-11ヵ月時に発症します。 てんかん発作は、てんかん性スパズム、別名「点頭発作」と呼ばれる特異な発作です。
点頭てんかんの障害は?
点頭てんかんでは、小児が突然腕を曲げて振り上げ、首を曲げて前かがみになり、脚をピンと伸ばします。 点頭てんかんを起こす小児の多くは、発達が異常であったり知的障害があったりします。 この病気を診断するには脳波検査を行いますが、さらに血液検査、尿検査、髄液検査のほか、脳の画像検査も行うことが原因の特定に役立ちます。
点頭てんかんの予後は?
予後 9割の患者さんが精神運動発達遅滞をきたします。 正常な発達は非症候性の症例に限られ、初めての発作が生後6ヵ月以降であることも予後良好因子の1つです。 レノックス・ガストー症候群などの難治性てんかんに約半数が移行します。