1. ウエスト(West)症候群とは 乳児期に起こる薬剤抵抗性(難治性)のてんかんで、別名「点頭てんかん」とも呼ばれ、多くは 重篤 な脳障害を背景に生後3-11ヵ月時に発症します。 てんかん発作は、てんかん性スパズム、別名「点頭発作」と呼ばれる特異な発作です。
点頭てんかんの好発年齢は?
好発年齢 3か月から12か月の乳児期に発症します。 ほとんどの方が1歳未満で発症し、ピークは4か月~7か月頃でやや男児に多いといわれています。
点頭てんかんの発症は?
点頭てんかんは,両上肢の突然の屈曲,体幹の前屈,下肢の伸展,および脳波上のヒプスアリスミアを特徴とするてんかん発作である。 点頭てんかんの発作は数秒間続き,1日に何回も繰り返すことがある。 通常は1歳未満の小児に発生する。 発作は約5歳までに自然に消失するが,しばしば他の発作型に置き換わる。
点頭てんかんの読み方は?
点頭てんかんてんとうてんかん Infantile spasms. (子どもの病気) 生後4カ月~1歳ころの小児に発症する予後不良のてんかんです。 1841年、ウエストという医師が彼自身の息子の病状と経過を報告したのが最初で、ウエスト症候群とも呼ばれます。
点頭てんかん なぜ?
原因と考えられる基礎疾患としては、脳形成異常、低酸素性虚血性脳症、外傷後脳損傷、脳腫瘍、代謝異常、染色体異常、先天奇形症候群、遺伝子異常などが挙げられます。 しかし、潜因性のてんかんと症候性のてんかんに共通するはっきりとした病態は、まだ見出されていないのが現実です。