動脈瘤は大動脈のどの部分でも起こる可能性があります。 ほとんどは腹部大動脈に生じます。残りは胸部大動脈に生じ、その中では上行大動脈に最も多く発生します。
動脈瘤ってどこにあるの?
瘤は大動脈のどの部位にでも起こり得ますが、発生する部位の違いによって大きく「胸部」、「胸腹部」、「腹部」に区別されています。 これは部位によって手術方法が大きく異なるためです。
動脈瘤はなぜできるのか?
動脈瘤は動脈壁の弱くなっている部分に発生します。 主な原因は、コレステロールや脂肪性物質の蓄積によって動脈壁がもろくなるアテローム動脈硬化ですが、原因のはっきりしないものも多く、これには遺伝性結合組織障害などが含まれます。 その他にも外傷や炎症、感染などによる特殊な動脈瘤があります。
動脈瘤 どうなる?
血管の壁がもろく薄くなって大きく膨らんでくる病気を動脈瘤と言います。 風船のように膨らむものから、全体的に膨らむものまであります。 動脈がこぶのように膨らんでも血管の機能が低下する事はまずありません。 ですからほとんどが無症状ですが、将来破裂することにより命を失う危険性がある恐ろしい病気です。
動脈瘤 何センチ?
胸部大動脈の正常の太さはおよそ3cmと言われていますので、4.5cmを超えて膨らんだ場合を胸部大動脈瘤と呼びます。 5-6cmを超えてくると手術治療が検討されます。