肺胞の弾力性が低下した状態をいい、ガス交換が十分に行われなくなるため、息切れや呼吸困難が起こるようになります。
肺機能低下の原因は?
肺の機能は健康な人でも加齢とともに少しずつ低下するが、なかには40代以降になって機能低下が急速に進むことがある。 主な原因となる病気が慢性閉塞性肺疾患(COPD)で、空気の通り道である気道や、酸素を取り込む肺胞という組織に炎症が起こる病気だ。
肺機能低下の影響は?
肺を動かす仕組み 呼吸機能の低下は、嚥下や喉頭機能の低下を伴いやすいため、誤嚥や窒息が起きやすいことに加え、強い咳ができないために痰や異物を排出することが困難になります。 このため、肺炎や無気肺が起こりやすくなります。
肺活量が少ないとどうなる?
%肺活量が低い場合は、肺が固くなったり呼吸筋が弱くなったりして肺が十分に拡がらないため、肺の空気を入れる容量が少なくなっている可能性があります。 %肺活量の値が基準値より低い場合は、間質性肺炎、サルコイドーシス、肺線維症、胸膜炎、胸の変形などが考えられます。
肺胞が壊れるとどうなる?
肺胞が破壊された肺は弾力が無くなり、伸びきった風船のような状態になります。 肺胞の壁に張り巡らされていた毛細血管は減り、血液を通して酸素と二酸化炭素のガス交換が行えなくなります。 つなり呼吸の効率が低下するため、空気中の酸素だけでは呼吸が困難になり、ひいては酸素吸入をしながら生活しなければならなくなります。