肺がんは、肺細胞の遺伝子に傷がつくことで発生します。 細胞に傷をつける原因は様々ですが、最大の原因として、たばこの影響が指摘されます。 たばこを吸うと肺がんにかかるリスクが、男性は約4.8倍、女性は約3.9倍に増加します。 喫煙年数や喫煙本数が多いほどリスクが高くなり、禁煙を続けるほどリスクは徐々に低下していきます。
肺がん どんな人がなる?
肺がんは、肺の気管や気管支、肺胞の一部の細胞が何らかの原因によってがん化することで起こります。 たばこを吸う人に多く発症するがんで、喫煙者は非喫煙者の5倍かかりやすいといわれています。 ただし、肺がんの種類によっては、非喫煙者にも起こることが多いものもあります。
女性の肺がん なぜ?
肺がんの最大の原因は「喫煙」ですが、我が国の女性の大半は喫煙しておらず、喫煙していないひとからも肺がんは発生しています。 男性と比べて、女性の肺がんは、非喫煙者の割合が多く、腺がんという組織型の肺がん(肺腺がん)が多いことが報告されています。
肺がん いつから?
肺がんとは 60歳~70歳での発症がピーク 肺がんを発症する年齢は、60歳~70歳がピークです。 しかし、高齢化により、80歳を超えてから肺がんが見つかる方も増加傾向にあります。 患者さんの男女比は、約2対1で、男性のほうが多くなっています。 また、肺がんは死亡率の高い疾患の1つです。
タバコを吸わなくても肺がんになりますか?
喫煙による肺がんの発症リスクは、タバコを喫わない人と比較して男性で4~5倍、女性で3倍程度とされています。 ところが、扁平上皮がんに限定すると、男女ともにリスクは10倍以上。 それに対して肺腺がんでは、男性で2~2.5倍、女性で1.5倍程度。 同じ肺がんでも、タイプによって喫煙の影響には大きな差があります。