実は、異物がさらに奥の気管支まで落ちていくと、激しいせき込みは止まりますが、しばらくしてせきやゼーゼーが出てきます。 この状態で気付かずに長期間放置すると、肺炎を併発し最悪の場合は肺の一部を切除しないといけなくなります。 気道異物の診断には、来院までの経過が重要です。 25 февр. 2006 г.
異物 肺どっち?
ヒトでは,右気管支は短く太く,気管の縦軸の方向と作る角度は小さいが,左気管支は長く細くて角度は大きい。 したがって誤って気道に落ちこんだ異物は普通は右気管支に入る。
肺に入った水 どうなる?
たとえ水を誤嚥したとしても水そのものには肺炎を発症させる力が弱く(バクテリアが少なく)、肺に入った水は簡単に血液中に吸収されます。 一定の条件下で、飲水することは肺炎の発症に必ずしもつながりません。 むしろ嚥下障害の方の生活の質を高める(飲水制限を解除できる)効果があります。
むせるとどうなる?
「誤嚥」し、「むせ」が起こっても気管に入った食べ物・唾液を出すことができずに、肺炎を起こすことがあります。 これが「誤嚥性肺炎」です。 特に、体力の低下した高齢者や脳血管疾患の患者様に多いといわれています。 また、はっきりとした「むせ」がなくても「誤嚥」がおこっており、「誤嚥性肺炎」となることもあります。
誤嚥は何科を受診?
気管食道科や耳鼻咽喉科といった、のどの診療を専門とする診療科の受診をお勧めします。 地域によっては、神経内科やリハビリテーション科で誤嚥の検査を行っている場合もあります。 咽頭癌や食道癌の検査は、耳鼻咽喉科や消化器科で行われます。