廃用症候群とは、寝たきりに近い状態などで加齢や疾患などによる活動性の低下や過度の安静で生じる身体の障害です。 身体状況により安静が望ましいことはありますが、過度に安静にしてしまうと筋力が著しく低下してしまいます。 介護が必要な高齢者や、脳卒中などを発症して寝たきりになった人に多く起こる点が特徴 です。
廃用症候群の症状は?
廃用症候群の症状筋力低下:立てない、起きられない、歩けないなど関節拘縮:関節が固くなり伸びない、曲げられなくなる骨萎縮:骨折しやすくなる褥瘡:床ずれ(皮膚の傷)心配機能低下:少しの運動で息切れ、動悸が起きる血圧コントロール不良:起きたり立つとめまいが生じる起立性低血圧うつ状態:落ち込んでしまう
廃用症候群とは何ですか?
廃用症候群:脱調節(deconditioning) 廃用症候群は、「身体の不活動状態により生ずる二次的障害」として体系化された 概念で、不動(immobilization)や低運動(inactivity)、臥床(bedrest)に起因する全身の 諸症状を総称する。
廃用症候群の問題点は?
廃用症候群によって起こる弊害について【筋骨格系への弊害】関節の可動域が狭まるなど ... 【心血管系への弊害】酸素不足による持久力の低下 ... 【呼吸器系への弊害】肺炎を起こす危険性が高まる ... 【泌尿器科系への弊害】尿路結石や尿路感染症の可能性が高まる ... 【消化器系への弊害】免疫機能にも異常をきたす恐れあり
ずっと寝たきり どうなる?
寝たきり状態が長引くと心臓の機能も衰えて、心拍出量の低下とともに立ちくらみ(起立性低血圧)などもみられやすくなります。 また、特に下肢を動かさない状態が長引くことで、血栓ができてしまうことがあります(深部静脈血栓症)。 さらに、呼吸に関連する筋肉の衰えによって肺活量が低下し、換気量も減少していきます。