縫合しないこと 傷があっても感染する可能性がある場合は縫合しないこともあります。 縫合すると、皮下や傷の奥に膿瘍(のうよう)ができる場合、すぐにわからないからです。 また、縫合しなければ、もし膿瘍が出ても外に流れ出るからです。
縫わないとどうなる?
縫ったからといって傷あと自体がなくなるわけではありませんが、縫わない場合よりもきずあとが目立たなかったり、治癒までの時間を短縮できる可能性があります。 また、一般的に時間をかけずになおしたきずあとの方がきずの引きつれやケロイドなどの異常瘢痕が生じにくいとされています。
縫合 何時間以内?
きれいな切創では、受傷から6時間以内に洗浄、縫合することで、止血だけでなく、創感染を起こさず、傷跡がきれいに治ります。 縫合から48時間が経過すると、基本的に創は閉鎖するため、創部を覆わない状態でのシャワー浴が可能になります。 縫合後の受診も2、3回で済むことが多く、縫合後5~10日で抜糸が可能です。
抜糸をしないとどうなる?
4日から14日ほど経つと、傷口の場所にもよりますが、縫い目が恒久的な傷跡を残してしまう可能性があるのです。 そのままにする期間が長くなればなるほど、その傷口は醜くなってしまいます。 傷跡のリスクを避けるため、もし傷の場所が顔面であれば医師は通常縫合糸を使うのを避けます。
縫合の期間は?
経過について 縫合した場合、外側にみえる糸は、通常1~2週間で抜糸します。 抜糸の時期は縫合した医師にご確認ください。 遅すぎる抜糸は、キズあとの外にさらに縫合糸の貫通した穴のようなキズあとがのこることがあるので、抜糸が適切な時期になされることが大事です。