暖房の効いていない脱衣所で裸になり、まだ暖まっていない浴室に入ると、体温を逃すまいとして血管がきゅっと縮み、血圧が上がります。 そして熱いお風呂につかると、熱さにびっくりして血圧はさらに上昇。 体が温まってくると血管は広がり、今度は血圧が下がり始めます。
入浴後 血圧 上がる なぜ?
入浴が血圧に影響するのは 入浴時のお湯の温度がやや高いと(逆に冷たいシャワーでも同じですが)その温度の刺激によって、反射的に皮膚の血管が収縮します。 そのため、血圧は一時的に上昇しますが、入浴によって血液の循環がよくなると、血管が拡張してきて血圧は下がってきます。
入浴前 血圧測定 なぜ?
交感神経へと刺激が伝達すると、血管の「平滑筋」が収縮し、血圧が上がってしまいます。 もともとの血圧が高いほど、入浴による血圧上昇には警戒しなければなりません。 高齢者の介護施設では、血圧に問題がある方には入浴前に血圧測定をするのが一般的となっています。
血圧が高い時はお風呂に入らない方がいいですか?
熱いお湯に入ることを好む人もいますが、熱いお湯の刺激は血圧を上昇させます。 さらに熱いお湯は、交感神経を刺激し、活動力を増加させる作用があるので、高血圧の人にはあまりよくありません。 お風呂のお湯はぬるめにしましょう。 ぬるいお湯に入ることで、副交感神経が刺激されてリラックスできますしね。
血圧が高い時の姿勢は?
急に血圧が高くなった場合は、頭を高くしています。 講談社出版の『高齢者介護 急変時対応マニュアル』(編著:美濃良夫、監修:太田仁史、三好春樹)の中で、血圧が急に高くなった時の対応手順として、「できれば頭を高くして寝るか楽な姿勢をとらせる」との記述があります 。