副甲状腺とは 副甲状腺は、甲状腺の裏側にある米粒の半分くらいの大きさの臓器です。 「副」甲状腺と言いますが、甲状腺とはまったく別の臓器であり、「上皮小体」とも呼ばれています。 通常、甲状腺の左右両葉の裏面の上下に2対、合計4個あります。
副甲状腺は何ホルモン?
副甲状腺は甲状腺のうらにあり、副甲状腺ホルモン(PTH)を分泌します。 PTHは骨からカルシウムを血中に移動するとともに腎臓からの取り込みを増加させて血中のカルシウムを高くします。 PTHが出過ぎる病気としては副甲状腺機能亢進症があります。 この病気では骨からカルシウムがでて骨粗鬆症となったり尿路結石がおこります。
副甲状腺の別名は?
副甲状腺は、別名を上皮小体ともいい、ホルモン(副甲状腺ホルモン:略号PTH)を分泌しています。 名前は甲状腺に似ていて、甲状腺と同じようにホルモンを分泌していますが、副甲状腺ホルモンは甲状腺ホルモンとはまったく別のはたらきをしています。 主に骨や腎臓に働き血液中のカルシウムの濃度を上昇させる役割をしています。
副甲状腺を取るとどうなる?
腫れた副甲状腺を摘出すると、血液中の副甲状腺ホルモンは分の単位で低下します。 手術後1時間も経過すると、測定感度以下まで低下することもめずらしくありません。 副甲状腺ホルモンの低下の速さは、患者さんごとの違いはあまりありませんが、血液中のカルシウムの低下の速さは患者さんごとに大きく違います。
副甲状腺の病気の症状は?
副甲状腺ホルモンは血液中のカルシウム濃度を上昇させるように働きます。 このため副甲状腺ホルモンの作用が障害されると、主に血液中カルシウム濃度が低下することによる症状が現れます。 特に、テタニーと呼ばれる特徴的な手足の筋肉の痙攣や、手足や口の周りの痺れ感などが多く見られる症状です。