患者さんの状態を診ながら週1~2回の頻度で腹水穿刺を行うようにしています。 腹水穿刺のデメリットは腹水中のアルブミンをはじめとするタンパク質などが喪失されるので栄養状態がさらに低下しさらに腹水が貯留しやすくなります。
腹水 何度も抜く?
「腹水は一度に大量に抜くと血圧が下がり循環不全を起こして、ひどい場合はショック症状につながることもあります。 そのため、抜くとしても一度に1~2ℓの少量に限られます。 10ℓ以上の腹水がたまっている患者さんにとって、これでは症状緩和効果は得られません。
腹水が溜まりすぎるとどうなるか?
中程度の量の腹水がたまると、胴回りの寸法と体重が増えることがあります。 大量の腹水は、腹部の膨隆と不快感を引き起こすことがあります。 腹部が張り詰めて、へそが扁平になったり飛び出たりすることさえあります。 腹部が膨張すると、胃が圧迫されて食欲不振になったり、肺が圧迫されてときに息切れを起こしたりします。
腹水 入院 何日?
腹水を全量抜い て治療するので、安全のために 2 泊 3 日の入院が必要になります。 治療を希望される方、ご質問のある方は、東京都豊島区の要町病院 (03-3957-3181) あるいは、要第二クリニック(腹水専門外来:03-5917-2607) にご連絡ください。 担当者あるいは担当医師の松﨑からご説明いたします。
腹水何リットルたまる?
腹水とは臓器の摩擦を減らすようにごく少量、臓器を包む腹膜の中に存在しますが、癌や肝硬変になってしまうと、血管からしみ出た水分を戻す力がなくなって、腹腔中にたまっていきます。 正常時には50cc程度の腹水が末期になると、20リットル以上にもなり、臓器や血管を圧迫。