ウイルス性感染による咳の場合、50%は10日以内に、90%は25日以内に消失しますが、基礎疾患がある場合などには咳が慢性化してしまうことがあります。 場合により、急性期を過ぎウイルスが消失した後も、感染後の影響で気道が過敏な状態が遷延(せんえん)してしまい、咳が遷延してしまうこともあります(感染後咳嗽)。
咳はいつまで?
せきの原因をある程度推定するために、3週間未満のせきを「急性咳嗽(がいそう)」、3週間以上8週間未満のせきを「遷延性(せんえんせい)咳嗽(がいそう)」、8週間以上続くせきを「慢性咳嗽(がいそう)」と分類しています。
長引く咳 いつまで?
長引く咳を訴える患者さんが増えています。 咳によって体力を消耗したり、生活に支障をきた すこともあるため、原因をはっきりさせ、治療を受ける必要があります。 目安として、3週間以 内は“ 急性の咳 ”、2ヵ月以上続く場合は“ 慢性の咳 ”として区別しています。
RSウイルス 咳 いつまで?
2週間以上続く場合は早急に病院を受診してください。 RSウイルスによる咳は、通常の風邪と同様なので、他の風邪症状と同じに徐々に良くなっていきます。 しかし、咳には注意が必要な場合もあり、肺炎・気管支炎を発症する場合もあります。 咳が2週間以上止まらない場合は、早急に小児科・内科・呼吸器内科を受診しましょう。
長引く咳の感染症は?
感染後咳嗽(ガイソウ) 咳喘息やアトピー咳嗽といった8週間以上続く慢性の咳を主訴とする病気の初発症状の可能性と、感染後咳嗽(ガイソウと読みます、感冒後遷延性咳嗽とも呼ばれます)の可能性、あるいは百日咳やマイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎などの可能性があるからです。