高齢者は温度に対する感覚が弱くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいといわれています。 通常、脳が暑いと判断すると、体は自律的に皮膚の血流量や汗の量を増やして、体内の熱を周囲に逃がそうとします。 しかし、老化が進むとこれらの増加の開始が遅れ、体温上昇に伴う増加の割合も小さくなります。
なぜ高齢者は熱中症になりやすいのか?
高齢者は、若年層よりも体内に保持している水分量が少ないとされています。 体温を調節するために水分は不可欠ですが、そもそも体内に含まれている水分量が少なければ、体から少しの水分が失われただけで熱中症になりやすいのです。 体温調節だけでなく、体の老廃物を排出するためにもある程度の水分が必要。
高齢者(おじいちゃん、おばあちゃん)はなぜ熱中症になりやすいのですか?
高齢になるにつれ、汗をかきにくくなり、体温を下げることができなくなるため、体内に熱がこもりがちになる。 皮膚の温度感受性が鈍くなることで、暑さを自覚しにくくなり、衣服の調節や冷房利用などによる体温調節が遅れがちになる。 高齢者の体内水分量は若年者に比べて少ない上、のどの渇きを強く感じないため、水分不足になりがちになる。
熱中症 なりやすい なぜ?
熱中症を引き起こす条件には、気温が高い、湿度が高い、日差しが強いなどの環境条件のほか、乳幼児や高齢者、暑さに慣れていないなどの体の条件、長時間の屋外作業などの行動の条件があります。 これらの環境条件の下で、体から熱が放出されにくくなることで熱中症が発生しやすくなります。
高齢者 暑さを感じにくい なぜ?
暑さに対しては、発汗や皮膚血管の拡張が重要な役割をになっています。 しかし、高齢者は一般に、体温の調節に関わる生理機能が低下しています。 さらに、暑さ、寒さを感じて適切な衣服を選んだり、空調をつけたりする機能も低下していることが示唆されています。