高齢になるにつれ、汗をかきにくくなり、体温を下げることができなくなるため、体内に熱がこもりがちになる。 皮膚の温度感受性が鈍くなることで、暑さを自覚しにくくなり、衣服の調節や冷房利用などによる体温調節が遅れがちになる。 高齢者の体内水分量は若年者に比べて少ない上、のどの渇きを強く感じないため、水分不足になりがちになる。 2 мар. 2022 г.
高齢者はなぜ熱中症にかかりやすいのか?
老化が進むと皮膚血流量と発汗量の増加が遅れ、その後の体温の上昇に伴う増加の程度も小さくなります。 そのた め、高齢者は若年者より熱放散能力が低く、体に熱がたまりやすくなり、深部体温がより上昇しやすくなります。
若年者よりも高齢者が熱中症を起こしやすい理由はどれか?
高齢者は、若年層よりも体内に保持している水分量が少ないとされています。 体温を調節するために水分は不可欠ですが、そもそも体内に含まれている水分量が少なければ、体から少しの水分が失われただけで熱中症になりやすいのです。
高齢者はなぜ暑さを感じないのか?
皮膚には「温かい」と感じる温点が分布していますが、温点の数は年齢とともに減っていきます。 このため、個人差はありますが、60歳を過ぎる頃から暑さを感じにくくなるのです。 高齢者本人が「これくらいの暑さは大丈夫」と言っても、温度や湿度が高い場合は周囲の人が室温を適正に保ちましょう。
なぜ老人になるとさむがりになるのか?
一般的に高齢の方は若い方に比べて、筋肉量が少なくなります。 筋肉は、熱を生産する役割や、寒さを防ぐ断熱効果の役割があります。 筋肉量が減ることで代謝も落ちるので、熱の生産量が減ります。 さらに、断熱効果も下がるため寒いと感じやすくなります。