高齢者の皮膚の変化の特徴に、汗や皮脂の分泌の減少があります。 これにより皮膚のもつバリア機能が低下し、乾燥が引き起こされます(写真1)。 また、乾燥が強くなるとかゆみも生じやすくなります。 バリア機能が低下することにより体内の水分が保持できず乾燥する。
老化 皮膚どうなる?
老人では加齢に伴い、皮膚最表層を構成する表皮細胞の増殖能が低下するため表皮は薄くなり、表皮の次の層である真皮に含まれる線維芽細胞数が減少するためコラーゲン、弾性線維が減少し、シワやたるみが形成されます。 こういった加齢に伴う変化を「生理的老化」あるいは「自然老化」と呼びます。
高齢者 ドライスキン なぜ?
乾燥肌(ドライスキン)とは 女性はとくに30歳代後半から皮脂の分泌が減少し、乾燥しがちになります。 高齢者も皮脂や発汗量が減少し、皮膚が薄くなるため、乾燥しやすくなります。
高齢者 皮膚感覚低下なぜ?
バリア機能が損なわれ、皮脂などの不可欠な脂分の分泌が減ることで、皮膚が乾燥してきます。 皮膚の中にある神経終末(神経の末端部)の数が減り、それにより皮膚の感覚が鈍くなります。 汗腺や血管の数も同様に少なくなり、暑さに対する皮膚の反応力が低下します。
高齢者 皮膚剥離 なぜ?
ご高齢者の肌のトラブルとして皮下出血や皮膚剥離(はくり)の原因は、加齢に伴い、皮の細胞が減少して代謝機能・免疫細胞が衰えるため真皮・表皮の厚みが薄くなることにあります。 さらに、毛細血管も破れやすくなります。