バリア機能が損なわれ、皮脂などの不可欠な脂分の分泌が減ることで、皮膚が乾燥してきます。 皮膚の中にある神経終末(神経の末端部)の数が減り、それにより皮膚の感覚が鈍くなります。 汗腺や血管の数も同様に少なくなり、暑さに対する皮膚の反応力が低下します。
高齢者 皮膚弱い なぜ?
バリア機能が低下することにより体内の水分が保持できず乾燥する。 加齢により新陳代謝が低下すると、皮膚の弾力性が低下したり、皮膚が薄くなったりします。 さらに表面が平坦化して光沢を帯びることもあります(写真2)。 このような脆弱※な皮膚は傷ができやすく(写真3・写真4)、できてしまうと治りにくいこともあります。
高齢者 感覚機能低下 なぜ?
老化が進むと、鼻粘膜の感覚細胞が減ってくることと、嗅覚に関する神経の機能低下により、嗅覚が衰えてきます。 多くの場合、男性では60歳代くらいから、女性では70歳代くらいから、嗅覚の低下が認められるようになります。 味覚も同様に、老化とともに変化します。
皮膚が薄くなるのはなぜ?
皮膚の菲薄化 加齢と共に、女性ホルモンの分泌が減っていきます。 その結果、肌の弾力を保っている真皮層のコラーゲンやエラスチンの量は減少し、真皮層も薄くなってきます。 また、表皮細胞の機能が低下することにより、細胞分裂が減少し、表皮も薄くなってきます。
高齢者 皮膚 菲薄化 なぜ?
皮膚の菲薄化 表皮の最も深いところにある基底層において、基底細胞がつくられ、分化を繰り返し徐々に表面に押し上げられ、やがて角層となり最後に垢として剥がれ落ちるサイクル(ターンオーバー)の期間は、加齢に伴い延長します。 基底細胞の増殖性が低下するため、表皮は薄くなっていきます。