●体内の水分量の減少……通常、成人の体内水分量は体重の60パーセントだが、高齢者は50パーセント程度まで減少する。 そのため、少ない汗でも脱水症状を起こしやすくなる。 温度感受性が鈍る……皮膚の温度センサーが衰え、暑さを感じにくくなる。
高齢者 暑さを感じにくい なぜ?
暑さに対しては、発汗や皮膚血管の拡張が重要な役割をになっています。 しかし、高齢者は一般に、体温の調節に関わる生理機能が低下しています。 さらに、暑さ、寒さを感じて適切な衣服を選んだり、空調をつけたりする機能も低下していることが示唆されています。
なぜ高齢者は熱中症になりやすいのか?
高齢者は、若年層よりも体内に保持している水分量が少ないとされています。 体温を調節するために水分は不可欠ですが、そもそも体内に含まれている水分量が少なければ、体から少しの水分が失われただけで熱中症になりやすいのです。 体温調節だけでなく、体の老廃物を排出するためにもある程度の水分が必要。
なぜ老人になるとさむがりになるのか?
一般的に高齢の方は若い方に比べて、筋肉量が少なくなります。 筋肉は、熱を生産する役割や、寒さを防ぐ断熱効果の役割があります。 筋肉量が減ることで代謝も落ちるので、熱の生産量が減ります。 さらに、断熱効果も下がるため寒いと感じやすくなります。
年寄りはなぜ温度調節ができない?
・高齢者は加齢や運動不足により汗腺の機能も低下するため汗の量も少なく、汗をかきにくくなることで体温が調整しづらくなります。 暑さや寒さに適応することが難しくなってしまうので夏は熱中症に、冬は低体温症になりがち。