〇汗をかく機能の低下 高齢者は、この「汗をかく」という働きが弱く、汗の量そのものも少なくなってしまうのです。 真夏でも汗をほとんどかいていない高齢者がいるのはこのためです。 また、体は高くなった体温を下げるために、汗をかくこと以外にも血液の流れる量を増やそうとします。
高齢者 暑さを感じない なぜ?
皮膚には「温かい」と感じる温点が分布していますが、温点の数は年齢とともに減っていきます。 このため、個人差はありますが、60歳を過ぎる頃から暑さを感じにくくなるのです。 高齢者本人が「これくらいの暑さは大丈夫」と言っても、温度や湿度が高い場合は周囲の人が室温を適正に保ちましょう。
なぜ高齢者は熱中症になりやすいの?
高齢者は、若年層よりも体内に保持している水分量が少ないとされています。 体温を調節するために水分は不可欠ですが、そもそも体内に含まれている水分量が少なければ、体から少しの水分が失われただけで熱中症になりやすいのです。 体温調節だけでなく、体の老廃物を排出するためにもある程度の水分が必要。
年寄りはなぜ温度調節ができない?
・高齢者は加齢や運動不足により汗腺の機能も低下するため汗の量も少なく、汗をかきにくくなることで体温が調整しづらくなります。 暑さや寒さに適応することが難しくなってしまうので夏は熱中症に、冬は低体温症になりがち。 正しい体温調節を日頃から気を付けることが重要です。
なぜ老人になるとさむがりになるのか?
一般的に高齢の方は若い方に比べて、筋肉量が少なくなります。 筋肉は、熱を生産する役割や、寒さを防ぐ断熱効果の役割があります。 筋肉量が減ることで代謝も落ちるので、熱の生産量が減ります。 さらに、断熱効果も下がるため寒いと感じやすくなります。