これは、発達心理学で「心の理論」(後述)といわれる現象で、子どもは4歳頃から他の人にも気持ちがあるのだという共感・協調性が急速に高まると言われています。
共感反応 何歳から?
生後6カ月~1歳は「感覚能力がとても高まる時期」で、「共感能力」を育むためにはとても重要な時期です。 人間には、目の前にいる人の言動を脳内で自分のことのようにシミュレートする共感細胞と呼ばれる「ミラーニューロン」という神経細胞があります。 「ミラーニューロン」を働かせることで、赤ちゃんの表情が豊かになっていきます。
他者の気持ちを考える 何歳から?
4歳か5歳くらいから少しずつ他人の心を理解できるようになり、徐々に複雑な人間関係にも対応できるようになっていきます。 小さな子どもは、心もまだ発達途中。 大人のように考えることはできません。 しつけをしたり叱ったりするときには、そのことを念頭において接してあげることが必要ですね。
自分の気持ち 何歳から?
自我を形成し始めた子どもは、何ごとも「自分でやりたい」という気持ちを抱くようになります。 これが子どもの「自我意識の芽生え」です。 発達、成長には個人差がありますが、多くは1歳から2歳にかけて自我を知覚し、周囲の影響を受けながら自我を確立させ、やがて「自立」へとつながる成長を遂げていきます。
子供同士の関わり 何歳から?
2歳くらいになると、同年代の子どもに関心を示し始めます。 同じ場所で、一緒に同じことをして遊ぶのが楽しい時期です。 でも、他の子と上手にやりとりをすることはまだ難しく、トラブルになることも多いころです。 3歳くらいになると、他の子と楽しさを共感できるようになり、「ごっこ遊び」が始まります。