身長が伸びるということは、骨が伸びるということです。 骨の両端にある、骨端線という軟骨の部分が膨張することによって身長は伸びるのですが、男子の場合17〜18歳前後、女子の場合15〜16歳前後くらいで思春期を終え、骨端線が閉じてしまいます。 骨端線が完全に骨化してしまうと、基本的には身長が伸びることはありません。
骨 伸びる どこ?
一言でいえば、背がのびるのは、足の骨(ほね)や背骨(せぼね)がのびるからです。 骨にはとなりの骨と連結しているところに、軟骨(なんこつ)というやわらかい部分があります。 骨がのびるときは、まずこの軟骨が大きくなります。 軟骨は、先に成長したところから順にかたくなり、それが骨となって、少しずつ骨が大きくなっていくのです。
骨は何歳まで成長するか?
成長するにつれて、骨端軟骨部分にも血流が生まれ、カルシウムの沈着が起こり、骨端軟骨も骨化していきます。 そして、15歳から18歳ぐらいまでで骨の成長は終わります。
なぜ骨は伸びるのか?
「骨を丈夫にする」のがカルシウムだとすれば、「骨を伸ばす」作用があるのがたんぱく質です。 骨は、骨の先端部(骨端部)の軟骨細胞に成長ホルモンが働きかけると、軟骨細胞が増殖して伸びていきます。 この軟骨細胞の原料となるのがたんぱく質です。
身長の最後の伸びは?
では身長はいつ迄伸び、その程度はどのようか考えてみましょう。 発育が正常である日本人男子では身長が急伸するのは13才、女子は12才頃で、男子17才、女子15才で身長の伸びは止まります。