軽くて丈夫な骨はどのような構造になっているのでしょうか。太ももの骨、大腿骨(だいたいこつ)を縦に切った断面を見ると、骨の中心部分は空洞になっています。
骨 空洞 なぜ?
骨は人間の体重を支えながら歩いたり跳んだりするために強くて丈夫でなければなりません。 またいくら丈夫でも重たくては身軽な活動ができないため軽さも必要です。 そのために骨の中が蜂の巣状に空洞で、骨の壁の厚さは両端部より中央部の方が厚くできています。 つまり骨は十分な強さを維持しつつ変化し成長しているのです。
骨嚢腫の原因は?
単発性骨嚢腫の原因は完全には判明していませんが、ひとつの考えとして、成長板の過剰反応によって生じるともいわれています。 また、骨における血流障害が発症のきっかけになるという考えもあります。 血流が障害されることで骨が吸収され(すなわち嚢胞が形成される)、炎症性タンパク質が嚢胞内に蓄積するとも考えられています。
骨腫瘍の原因は?
原因と病態 良性骨腫瘍の一部には遺伝するものがあることが知られており、特徴的な遺伝子の異常もみつかっていますが、多くの良性骨腫瘍の原因は未だわかっていません。 隆起した骨が運動の妨げになったり、腫瘍によって弱くなった骨に負担がかかることによって痛みを生じたりします。
骨嚢腫の治療法は?
ほとんどの場合、治療はコルチコステロイドの注射(しばしば繰り返し行います)、加工された骨のパテ、または人工骨で行います。 ときとして、治療として嚢胞の中身をさじ状の器具で骨から削り取る(掻爬)除去手術と、別の部位から骨を移す骨移植を行うことがあります。