一般的に高齢者の身体の水分量は、若い頃に比べると約10%減り、約50%だといわれています。 つまり、身体の中の水分量が少なくなるため、若い頃より脱水症になりやすいといえます。 さらに、加齢とともに喉の渇きを感じる「口渇中枢」が減退するため、実際には水分が必要な状態であっても喉の渇きが感じにくくなります。
高齢者に脱水が起こりやすい理由はどれか。2つ選んでください。(第102回看護師国家試験) *?
2つ選べ。 加齢に伴って骨量は減少するが、脱水とは直接的に関連はない。 加齢に伴って体内の水分量が減少するのは、主に水分を蓄える筋肉が減少することが原因となり、脱水を起こしやすくする。
加齢によって高齢者に脱水が起こりやすくなる理由はどれか。2つ?
加齢により渇中枢機能が低下することでのどの乾きを感じにくくなり、飲水の機会が減るため脱水が起こりやすくなる。 加齢により身体の活動性は低下するが、脱水の原因にはならない。 加齢により尿の再吸収は減少し、腎臓のナトリウム保持機能は亢進ではなく低下するため、尿量が増えて脱水を起こしやすくなる。
高齢者の脱水の原因として最も考えられるのはどれか?
高齢者が脱水症になりやすい原因 食事の全体量が減る、嚥下(えんげ)障害によって水分摂取量が減るなど、体内の水分量が不足することが原因で脱水症を引き起こします。 加齢によって筋力が低下し、水分を蓄える筋肉量が減ることも脱水症を引き起こす原因のひとつと考えられます。
高齢者 脱水 どうなるか?
高齢者は慢性的な脱水症に陥りやすく、さまざまな弊害が起こります。 めまいやふらつきによる転倒などが起こることも 1) 2)。 また、消化機能低下による、食欲不振、消化不良などが生じる可能性もあります 1) 2)。 おかしいなと思ったときは、積極的に水分と塩分、経口補水液で水分補給をしましょう 1) 3)。