保存療法、手術療法のいずれの治療法でも、受傷後2~3ヶ月ころに骨癒合がおき、スポーツ復帰が可能となります。
骨盤骨折したらどうなる?
骨盤骨折が重度で不安定な場合は、非常に激しい痛みが生じ、歩くことができません。 一方、軽度の骨折でははるかに痛みが少ないこともあります。 他の部位に損傷があると、別の症状も現れることがあります。 例えば、血尿、排尿困難、尿失禁(排尿をコントロールできない状態)、下血や性器出血などの症状がみられます。
骨盤骨折の治し方は?
骨盤周囲を一定の圧力で圧迫する器具や、創外固定と呼ばれる骨折部を体外で仮固定する器具を用いて、骨折部を安定化させることが止血の基本になります。 さらに、血管造影を行い損傷動脈を見つけ出し、ゼリー状の物質や金属製のコイルを動脈内に挿入し人工的に閉塞させる処置(塞栓術)を行います。
骨盤骨折の危険性は?
血管損傷(例,腸骨静脈損傷)が起こることがあり,大量出血を引き起こす(特に骨盤後方部の骨折の場合)。 外部に出血することもあれば(開放骨折を示す)内部だけに出血する場合もある;いずれの場合も 出血性ショック 循環血液量減少性ショック を引き起こすことがある。
骨盤にひびの症状は?
症状は多彩であり, 腰痛, 臀部痛, 大腿部痛, 股関節部痛, 鼠径部痛などを呈し, 立位や坐位で疼痛が増悪する特徴があります. 骨折部位によっては下肢神経症状や膀胱直腸障害をきたしえます. 症状の類似性からは脊椎骨折や脊柱管狭窄症, 仙腸関節障害などの腰痛性疾患との鑑別を要します。