骨を構成しているカルシウムなどのミネラル類の量を測定する検査です。 このミネラル成分が不足してくると骨がもろくなり、骨折しやすくなります。 骨密度検査は、粗鬆症や代謝性骨疾患の診断に役立ちます。 骨密度を数値化することで骨量の減少を早期に発見し、骨粗鬆症の適切な予防や治療を行うことが可能になります。
骨塩定量 どこ?
測定部位は、腰椎、大腿骨(股関節)、あるいは前腕(橈骨)です。 なぜこれらの部分で測定するのかというと、それは骨粗鬆症による骨折の好発部位であるからです。 骨折リスクの評価には、骨折の好発部位と同じ部位の骨密度測定が有効であるため、腰椎、大腿骨、前腕で測定します。
骨塩量の基準値は?
骨粗鬆症の判定の基準は、骨密度の数値が若い人と比較した値(YAM値)の80%以上なら正常、70~79%なら骨量減少(骨減少症)、70%未満なら骨粗鬆症と診断されます。
骨塩定量の測定方法は?
測定はDEXA法(二重エネルギーX線吸収測定法: Dual Energy X-ray Absorptiometry)と呼ばれる方法で、2種類のエネルギーレベルのX線の透過率の差を利用して、一般的には腰椎正面・大腿骨の頸部などで骨密度を測定します。
骨塩定量検査の種類は?
骨塩定量検査(骨密度測定)には、2種類のエネルギーを持つX線が骨を通過する時の減衰度を利用するDXA(DEXA)法(二重エネルギーX線吸収測定法)、中手骨のX線フィルムやデジタルデータを解析するRA法、超音波が骨を通過する時の速度や減衰度を利用するQUS法などがあります。