骨折は骨に力がかかって発生します。 健康な骨では、かなり大きな力がかからないと骨折しません。 しかし、骨全体が弱っていたり、骨の一部が溶けていたりすると、弱い力でも骨折します(病的骨折)。 また、健康な骨に弱い力がかかる場合でも、同じ場所に繰り返し長期間かかり続けると骨折することがあります(疲労骨折)。
骨はどうやって折れる?
外傷性骨折は、交通事故や転落・転倒などにより大きな外力が一瞬に骨に加わって生じるものです。 病的骨折は、骨粗鬆症や骨腫瘍により骨の強度が弱くなったために、小さな外力で生じてしまう骨折です。
骨折とは何か?
骨折とは、その名のとおり骨が折れた状態です。 「完全にポッキリ折れた状態」を想像するかもしれませんが、ヒビが入った場合や、骨の一部が欠けた場合、陥没した場合も骨折に含まれます。 骨自体には痛みを感知する神経がありません。 骨が折れると痛いのは、骨の周りを覆う骨膜に痛みセンサー(受容器)が高密度に分布しているからです。
骨折中 何する?
骨折療養中でも、骨折部の固定を保ちながら日中はできるだけ活動して体を動かしましょう。 よく動くことで全身の血行がよくなり、骨の癒合も促されます。 寝てばかりいたり、座りっぱなしでいたりすると、筋力低下にもつながるのでよくありません。
骨折したらどんな痛み?
完全に骨が折れずに、ひびの状態も骨折であり、痛みがあります。 症状は患部の痛み、腫れ、内出血、患部を押したときの痛み(圧痛)、骨折部が動く音(轢音:れきおん)、変形などがあります。 傷のない場合や傷と骨折部がつながってない場合は閉鎖性骨折、傷と骨折部がつながっている場合は開放骨折といいます。