炎症期は骨折後2〜3日で活動のピークを迎えますが、治まるまでには数週間かかります。 骨折した人が経験する初期の痛みのほとんどは炎症期のものです。 修復期は骨折から数日のうちに始まり、数週間から数カ月続きます。 修復された新しい骨は外仮骨と呼ばれ、この時期に形成されます。
骨折の治癒期間は?
治癒にかかる期間は負傷時の年齢や本来の体力、負傷部位や手術の有無にも左右されますが、一般的に負傷前の状態に戻るまでおおむね3か月~6か月かかると考えられています。 (同程度の損傷であれば上半身の骨折より下半身の骨折の方が時間はかかりやすくなります。)
骨折のリモデリング期間は?
骨は、2~5か月かけて作り直され(リモデリング)、1~4年周期でこれを繰り返すと言われています。 また、1年間でおよそ20%の骨がリモデリングされていると言われています。 このリモデリング、つまり骨形成と骨吸収のバランスが崩れるといわゆる骨粗しょう症となります。
骨折のリハビリ期間は?
2.リハビリが可能な期間運動器リハビリテーションの標準的なリハビリ期間は医学的な統計データ(病状の発症からおおむね150日以内で病状が固定する)を元に発症日(手術・骨折日)から150日以内と行政で定められています。
骨折の回復過程は?
骨折の治癒においては、血腫形成、壊死組織の除去、細胞の増殖、基質の合成、組織の分化という5つの過程が順序よく進行して、骨と骨髄が再生される。 骨折直後の組織反応は、他の組織損傷と同様に、出血による凝血塊(血腫)から始まる。 血腫は骨と骨髄組織の欠損部を充填するとともに、骨膜を押し上げる(骨折直後)。