骨折直後には、血管が断裂して出血し、骨折部位に免疫細胞が集積します。 免疫細胞は、損傷時に生じた組織や細胞の細片を除去したり、サイトカイン注4)などを産生して炎症を引き起こしたりします。 11 мар. 2016 г.
骨折 なぜ炎症?
炎症期 骨が折れると骨の中の血管も切れて出血し、折れた部分に血腫とよばれる血のかたまりができる。 ここに免疫細胞が集まって、炎症が起こる。
骨折 炎症 いつまで?
炎症は骨折後2~3日でピークを迎えますが、治まるまでには数週間かかります。 骨折した直後の痛みの大半は、炎症によるものです。 この段階と修復期では、骨折した部位を動かないように固定(例えばギプスや副子などで)しなければならないことがよくあります。 修復期:骨折から数日のうちに始まり、数週間から数カ月間続きます。
骨折の修復メカニズムは?
骨折の治癒においては、血腫形成、壊死組織の除去、細胞の増殖、基質の合成、組織の分化という5つの過程が順序よく進行して、骨と骨髄が再生される。 骨折直後の組織反応は、他の組織損傷と同様に、出血による凝血塊(血腫)から始まる。 血腫は骨と骨髄組織の欠損部を充填するとともに、骨膜を押し上げる(骨折直後)。
骨折の出血メカニズムは?
骨折部では骨髄から出血して、血腫という種々の成長因子を含んだ凝血塊ができ、骨折部の周囲組織の炎症がおさまるとともに様々な細胞が増殖して骨癒合に向かいます。 また骨折部周辺の骨膜にある骨膜細胞が骨芽細胞という新しい骨を作る細胞に変化し、骨の形成を始め、骨の修復が始まります。