過呼吸になると体内の二酸化炭素が減ってしまい、体のしびれや息苦しさ、めまいが起き、ひどい場合には気を失ったりします。 もともとは、ただ、体内の二酸化炭素が少ないだけのことですが、このときのしびれ、気が遠くなる、めまい、胸の痛いなどの体の症状が恐怖になってしまい、パニック障害を引き起こします。
過呼吸になるのはなぜ?
心に抱えている不安や恐怖、緊張など精神的なストレスが引き金で起こります。 人によって感受性の違いはありますが、発作を起こしやすい性格として、「几帳面」や「心配症」などが挙げられます。 上記以外に、マラソンなどスポーツの直後や睡眠不足などの肉体的疲労からも起こります。
過呼吸になるとどうなる?
息をしにくい、呼吸が速くなる、胸が痛い、めまい、動悸(どうき)などの自覚症状が挙げられる。 血液がアルカリ性に傾いて血管が収縮し、手足のしびれや筋肉のけいれんが起きる場合もある。 子供や若い女性だけでなく、中高年でも年齢に関係なく発症することがある。
過呼吸の時はどうしたらいいか?
応急処置 ・過呼吸を起こした傷病者には、大きく息を吸う深呼吸ではなく、吸った息を10秒程度かけてゆっくり吐き出す呼吸法を促してください。 可能であれば、数秒程度、軽く息を止めてみることも有効な手段です。
過呼吸 何分続く?
特定の病気というよりも、ある状態像を意味し、いろいろな病気が原因で過換気発作(過呼吸発作)をおこします。 夜間、救急車で搬送される人の約30%が、この過換気発作によるものと言われています。 発作自体は、30分~60分程度で自然に軽快しますが、「死ぬのではないか」という不安の強い人では数時間続くこともあります。