摂食障害のうちの過食嘔吐症は、低体重である場合、死亡率18%にまで及ぶ非常にリスクの高い障害です。 食べることと吐くことを繰り返すことで体内バランスが崩壊し、多臓器不全を起こしてしまうことがあります。 25 февр. 2021 г.
過食嘔吐の体への影響は?
過食や嘔吐がある場合には、唾液腺が腫れたり、手に吐きだこがみられたりもします。 血液検査では脱水、貧血や白血球減少、肝機能異常、低タンパク血症、高コレステロール血症などがみられます。 嘔吐や下剤を大量に使うことなどにより電解質異常をきたします。 また、骨粗しょう症や腎機能障害もみられます。
毎日吐き続けるとどうなる?
吐くことが日常的になると、胃酸により食道が荒れます。 そして、胃酸が口腔内まで逆流すると歯がぼろぼろになる可能性があるため、身体へのダメージも現れていきます。 下剤の使用も長引けば腸の運動を鈍くさせ、排便状態にも影響を与えてしまいます。
嘔吐しすぎるとどうなる?
まず、頻繁に嘔吐すると、胃酸の影響で歯の表面が溶けて痛みが生じたり、口腔内の炎症が多くなったりします。 また、胃酸や腸液が失われると、体内のカリウムが失われ、低カリウム血症になります。 これは、心臓に影響を与え、不整脈などが生じることも珍しくありません。
過食嘔吐やめたらどうなる?
自己誘発嘔吐をやめると、胃液とともに排出されていたクロールの減少が起きなくなりますから、失われていた水分とともにナトリウムが細胞内に取り込まれるようになり、一過性に浮腫(ムクミ)が起きます。 身体は腎臓で体内の水分の調整を行いますから、尿量が増えるわけです(「浮腫み」参照)。