ひきつけとは自分の意思とは無関係に、突然手や足が突っ張り、全身を硬直させる状態のことをいいます。 ひきつけはけいれんと同じ意味で使われていますが、一般的には小児のけいれんに使う場合が多くなっています。 脳の神経細胞が異常に興奮した場合や、脳になんらかの異常がある場合などに起こると考えられています。
ひきつけ どんな感じ?
ひきつけは、意識を失ったり手足がガクガクふるえて『痙攣』している状態をさします。 痙攣の原因のひとつに『てんかん』がありますが、『てんかん』以外の原因でも痙攣(ひきつけ)はおこります。 例えば乳幼児で一番多い痙攣(ひきつけ)は熱性けいれんです。
ひきつけが起きたらどうするか?
衣服をゆるめ、楽に呼吸ができるようにします。 けいれんを起こしている間は、強く揺さぶったり、無理に押さえつけたりしません。 けいれんを起こしている間は、ベッドからの転落を防いだり、周りの玩具を遠ざけるなど、こどもの安全を確保します。 吐くときは、吐いたものが気管に入らないように、からだを横に向け、気道を確保します。
子供ひきつけの症状は?
「泣き寝入りひきつけ」ないし「憤怒けいれん」と言われるけいれんがあります。 泣いた後、空気を吸ったまま吐き出せなくなり、徐々に顔色が悪くなり「チアノーゼ」という状態になります。 さらに続くと、子どもは体が硬くなり、体がエビ反りになります。 空気を吐き出し、再び泣き声が出ると顔色はピンクになります。
ひきつけの病気は?
けいれんの原因はさまざまで、慢性の脳疾患である「てんかん」の発作として起こるけいれんのほか、脳血管疾患や頭部外傷、身体疾患の急性症状としてみられるけいれん、薬物やアルコールに関連して発生するけいれん、発熱をきっかけに発生するけいれん、心因性に発生するけいれんなどがあります。 原因がはっきりしない場合もあります。