喉頭摘出および気管孔造設術では、術後に鼻腔や口腔を空気が通らなくなるため、鼻をかんだり、においをかいだりすることができなくなる。 また、喉頭摘出により失声状態となる。
喉頭摘出嗅覚なぜ?
健常者が行なうような鼻呼吸ができなくなると、まずにおいの感覚(嗅覚)がなくなります。 これは空気中の臭素が鼻の中の嗅細胞に届かなくなるからです。 もちろん嗅細胞は生きていますから、いずれ解説する食道発声で鼻を通して空気を取り込むようになるとにおいも少しずつ回復してくるものです。
喉頭摘出 どうなる?
喉頭全摘術後の身体の変化は、一口でいえば、「気道と食道の完全分離」ということができる。 いうまでもなく、この際、発声器官としての喉頭が無くなる。 呼吸すなわち肺のガス交換に必要な空気の出し入れは、すべて気管孔を介して行われる。 特別な場合を除き、空気は鼻や口を通らない。
声帯摘出するとどうなるのか?
声帯を含む喉頭を摘出するため,術前と同じ声が出せなくなります。 吸気が鼻を通らないため,においを感じなくなります。 吸気が鼻を通らないため,埃や乾いた空気を直接吸い込みやすくな ります。 ◆口から呼気を出せないため,熱いものを吹いて冷ませなくなります。
喉頭摘出 鼻に逆流 なぜ?
喉頭を摘出することで、食べ物を効率よく食道に送り込む働きが失われ、軟口蓋が鼻咽腔を塞ぎ、食べ物が鼻に逆流するのを防ぐ働きが弱くなる。