呼吸機能低下が進行すると、排痰能力が低下し呼吸器感染が起きやすくなる、肺の一部が虚脱する(無 気肺)などの問題も生じます。 嚥下障害は唾液や食物の誤嚥や窒息、(誤嚥性)肺炎の原因ともなります。 このような問題が加わると、肺自体も冒されるため管理がさらに困難になります。
呼吸不全ってどんな病気?
呼吸不全とは 呼吸不全とは、ひとつの疾患ではなく、原因となるさまざまな疾患のために呼吸器機能が低下した結果、 血液中の酸素濃度が危険なほど低下したり、または二酸化炭素濃度が危険なほど上昇し、十分な酸素を 臓器に送れなくなった状態をいいます。 原因となった病名とともに使う病態です。
肺活量が減少するとどうなる?
肺活量の減少は、痰を出すための咳嗽力 (咳の力)の低下を引き起こし、結果として痰が溜まりやすくなり ます。 痰が溜まると感染を引き起こしやすくなったり、酸素の通り 道を塞ぐと無気肺(肺の中に酸素が入らなくなる部分)を生じ、重 篤な肺障害を引き起こすきっかけとなります。
気道クリアランス低下 なぜ?
①は、気道クリアランス低下の原因として気道線毛運動障害:気道の乾燥や炎症によって粘稠度の高い気道分泌物の貯留によって気道の粘液線毛運動が低下している可能性はある。 咳嗽反射の減弱、排痰障害、嚥下機能障害:咳嗽反射は認められ嚥下機能には問題ない。 在宅医療導入後も状態に変化はなく、経口摂取も良好で何でも食べる。
酸素が不足するとどうなる?
酸素は息を吸うときに体の中に取り込まれ、一方、二酸化炭素は息を吐く時に体の外に排出されます。 つまり、酸素が足りなくなると、全身のエネルギー不足が起きます。 その結果息苦しいだけでなく、疲れやすい、注意力や記憶力の低下、頭痛、不眠、血が濃くなる(多血症)などの様々な症状と内臓への負担が出現します。