(2)閉塞性障害:1秒率の低下が主な原因です。 ①気道閉塞:喘息、慢性気管支炎、びまん性細気管支炎 ②肺気腫:慢性閉塞肺疾患(COPD)は特に近年多くなっています。
肺活量低下 どうなる?
肺を動かすのは、骨と筋肉 このような状態が進行して、低酸素血症・高炭酸血症が顕著になった状態を「呼吸不全」と言います。 また、肺活量が低下すると、胸を動かす範囲が小さくなるため、手足の拘縮と同様に胸郭や肺が硬くなり、さらに呼吸運動を困難にします。
肺活量低下 なぜ?
肺胞の壁の線維化、胸膜の肥厚、胸壁の異常などにより、肺が硬くなった状態で、1 秒量が80%未満になります。 肺が膨らみにくくなり、肺に取り込むことができる空気量が減ってしまいます。 代表的な疾患に肺炎、間質性肺炎、肺結核、胸膜炎、自然気胸、肺線維症などがあります。
1秒率 低下 どうなる?
深く息を吸って一気に吐き出した空気量(これを努力性肺活量といいます)に対し、最初の1秒間で吐き出した量(1秒量)の割合を示したものです。 70%以上が正常ですが、1秒率が低下している場合は閉塞性換気障害(気管支が狭くなっているために起こる呼吸機能障害)が疑われます。
COPD 何が低下?
慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、加齢と肺の機能障害による身体活動性の低下と全身性の炎症から骨格筋の機能障害(筋力低下、筋肉量低下)を起こし、全身に悪影響を与えて合併症や併存症※2をもたらします。 全身の状態が悪くなることで、さらに筋力低下、筋肉量低下が進み、身体機能を悪化させるという悪循環を起こします。