結腸がん手術後に、一時的ですが便がゆるくなったり(軟便)、下痢や便秘などが生じたり、おなかが張ったりすることもあります。 特に回盲部(かいもうぶ)と呼ばれる、小腸と結腸の境目を切除すると、排便回数が増加したり、便秘と下痢をくり返したりすることがわかっています。
直腸癌 どうなる?
直腸がん 直腸のがんは肛門に近い部位であり、血便で発見されることが多いです。 特に、出血は便に血液が付着して発見されることが多く、比較的鮮血に近い状態です。 また、がんが大きくなり、直腸の内腔が狭くなると、便の狭小化や残便感などの症状が見られることもあります。
腸切除 どうなる?
腸管を切除すると吸収できる腸管が短くなるため、栄養素の吸収が十分に行えなくなります。 しかし、残った小腸は栄養素や水分の吸収力を高めようと変化が起こります。
大腸切ったらどうなる?
結腸の一部を切除しても、大腸の役割である水分の吸収は残った腸でもできるため、後遺症はほとんどありません。 しかし、直腸の一部を切除した場合には、便をためたり、押し出したりする力が損なわれるため、排便の回数の増加などの排便障害が起こります。
S状結腸切除 どうなる?
一方、S状結腸や直腸のがんの手術後は、排便回数が増える、便がすっきり出ない感じがする(残便感)、下痢になる、腸の動きが悪くなって便秘になるなどの排便の変化が起こります。