脊髄損傷の原因 体に麻痺が残るほどの脊髄損傷は、外部から重い負荷がかかる衝撃によって起こります。 基本的には、事故によるケガが原因となります。 「高所作業中に誤って落下する」「交通事故に遭う」といったことで背骨(脊椎)が傷つき、中の脊髄にも損傷が及ぶというケースです。
脊髄損傷するとどうなる?
症状 脊椎に損傷が起きると、通常、首や背中の損傷部位に痛みを感じます。 損傷部位の上から触れると痛むことがあり、骨折がある場合は特によくみられます。 脊髄が損傷すると、損傷部位とそれより下の神経が機能不全に陥り、筋肉の調整機能や感覚が消失します。
脊髄損傷の処置は?
治療は不安定性(グラグラしている)のある損傷脊椎の固定が中心となります。 不全麻痺で脊髄圧迫が残っている場合には、圧迫を除去する手術を行います。 麻痺が遺残した場合には、残っている機能を使用して日常生活でできることを増やすために、リハビリテーションを行う必要があります。
脊髄損傷は何科?
脊髄が損傷することによる影響は手足が上手く動かせない事のみにとどまらず、排尿・排便機能や生殖機能の障害、自律神経の障害などさまざまな症状が現れるため、整形外科やリハビリテーション科以外に泌尿器科や内科・精神科など多くの診療科の連携が必要です。
脊髄損傷の検査項目は?
脊髄損傷には、神経学的検査、画像検査、筋電図、徒手筋力テスト、皮膚知覚テストなどの検査が実施されます。 神経学的検査とは、意識レベル、瞳孔の大きさ、対光反射、深部腱反射などを調べる検査です。 画像検査には、X線撮影、CT、MRIのほか、脊髄造影検査があります。