脊髄損傷による麻痺以外に、色々な全身の合併症が発生します。 呼吸器合併症、循環器合併症、消化器合併症、泌尿器合併症、褥瘡などがあります。 いずれも生命にかかわる重大なものです。 高い位置の頚椎レベルで脊髄損傷となると手足だけでなく呼吸筋まで麻痺し、人工呼吸器なしには生きられなくなります。
脊髄損傷 何が起こる?
強い衝撃が脊椎に加わり、脱臼・骨折することで脊髄に損傷が起こる。 衝突、転倒、高い場所からの転落、落下物の下敷きになるなど外傷により起こることが多く、交通事故や転倒、スポーツでのケガによるものがよく見られる。 転倒は、高齢者において頻度が高い。
脊髄損傷の症状は?
症状 脊椎に損傷が起きると、通常、首や背中の損傷部位に痛みを感じます。 損傷部位の上から触れると痛むことがあり、骨折がある場合は特によくみられます。 脊髄が損傷すると、損傷部位とそれより下の神経が機能不全に陥り、筋肉の調整機能や感覚が消失します。
脊髄損傷したらどうなる?
脊髄損傷には、機能が完全に破壊されてしまう脊髄完全損傷と、機能の一部を喪失する脊髄不完全損傷があります。 脊髄損傷の主な症状としては、麻痺やしびれ、筋力の低下、運動機能の障害、歩行障害、知覚障害などがあります。 脊髄損傷になった場合、損傷が広がらないように固定し、リハビリを実施します。
脊髄損傷の生活への影響は?
足では歩くことが困難、あるいはできなくなり、杖や車イスが必要となります。 さらに、高い位置の頚椎レベルで脊髄損傷となると手足だけでなく呼吸筋まで麻痺し、人工呼吸器なしには生きられなくなります。 排便や排尿などの排泄機能も障害されますから、オムツや導尿カテーテルなど、排泄に必要な道具が必要となります。