また、加齢とともに、腎機能や筋力は低下するので、身体が活動している日中は腎臓に回る血液量が減り、尿量は減る傾向にあります。 その分安静にしている夜間に尿量が増え、夜間頻尿が起こりやすくなります。
加齢 夜間頻尿 なぜ?
(2)夜間尿量の増加の原因特に高齢者では、水分の過剰摂取や利尿剤の内服により1日の尿量や夜間の尿量が増え、排尿回数が増加します。 また、血圧の高い人は夜間に腎臓の血流が増加するため、夜間の尿量が増加し排尿回数が増えます。
頻尿の症状は?
「尿が近い、尿の回数が多い」という症状を頻尿といいます。 一般的には、朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を頻尿といいます。 しかし、1日の排尿回数は人によって様々ですので、一概に1日に何回以上の排尿回数が異常とはいえず、8回以下の排尿回数でも自分自身で排尿回数が多いと感じる場合には頻尿といえます。
日中頻尿の原因は?
頻尿の原因には昼夜問わず、水分の摂り過ぎや加齢による膀胱の筋肉の衰えなどがあります。 なお、頻尿を防ぎたいからと水分の摂取を控える人も少なくありませんが、体内の水分量が減ると血流が滞り、脳梗塞や心筋梗塞などの虚血性心疾患の要因になる場合があります。 成人の場合、1日に必要な水分量は約2.5ℓとされています。
急な頻尿の原因は?
膀胱が過敏になると、膀胱に尿が十分にたまる前に、膀胱が自分の意思とは関係なく勝手に収縮します。 これにより急に尿意が出てきて我慢ができず(尿意切迫感)、トイレに何回も行くようになります。 一回の排尿量が減少するため頻尿になります。 このような状態は過活動膀胱と呼ばれます。