甲状腺疾患の症状と患者さんの数 甲状腺ホルモンが分泌過剰な状態では、イライラ、動悸、多汗、手の震え、眼球の突出や甲状腺の腫れが徐々に現れます。 一方、分泌が不足すると、肌のかさつき、気力の衰え、便秘、体重増加、寒がり、眉毛の脱毛などの症状が現れます。 どちらも、いわゆる「不定愁訴」と混同されてしまうことがあります。
甲状腺が悪くなったらどうなるの?
「甲状腺機能低下症」とは、血中の甲状腺ホルモン作用が必要よりも低下した状態です。 甲状腺機能低下症による症状には、一般的に、無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、便秘などがあります。 軽度の甲状腺機能低下症では症状や所見に乏しいことも多いです。
甲状腺機能低下症 を放っておくとどうなる?
甲状腺機能低下症を放置すると、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が多い状態が長期にわたって持続し、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、または心不全などの合併症が起こる場合があります。
甲状腺機能低下症の初期症状は?
初期症状をみても、からだのだるさ、眠気、物忘れ、肌のかさつき、むくみ、脱毛、便秘など、人によってさまざまです。 しかも、ゆっくり進行するため、病気ではなく加齢のせいと思うことが少なくありません。 また、やる気がなくなり、脳の活動も緩慢になるため、うつ病や認知症(高齢者の場合)と間違われるケースもよくあります。
甲状腺が腫れるとどんな症状が出る?
甲状腺に慢性の炎症が起こり、甲状腺が腫れてくる良性の病気です。 進行すると甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンが足りない状態)になることがあり、むくみ、寒がり、便秘、物忘れなどの症状が出てきます。