甲状腺機能低下症とは、血液中の甲状腺ホルモンが少なすぎる病気です。 甲状腺ホルモンが低下すると、全身の新陳代謝が悪くなります。 そのまま放っておくと血中コレステロールが高値となり、動脈硬化を早めてしまう危険もあります。
甲状腺 放っておくとどうなる?
放っておいてむくみがひどくなると心臓の周りまで水が溜まることがあり、心機能が低下します。 また、コレステロールが増えて動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞といった病気が起こりやすくなります。 不足している甲状腺のホルモン剤を飲んで補充をします。
甲状腺機能低下症 どうしてなるの?
原発性甲状腺機能低下症の原因として圧倒的に多いのは橋本病(慢性甲状腺炎)で、ほかにヨウ素過剰によるもの、バセドウ病のアイソトープ治療や甲状腺手術後に起こることがある。 また、抗がん剤や不整脈の薬、インターフェロンなどの薬物による影響や、悪性リンパ腫、アミロイドーシスなどの甲状腺浸潤性病変によるものがある。
甲状腺治療しないとどうなるの?
主症状はせん妄やけいれん、意識レベルの低下といった中枢神経症状、38℃以上の発熱、130回/分以上の 頻脈、心不全症状、そして嘔吐や下痢の消化器症状です。 クリーゼを呈すると、速やかな集中的治療を行わなければ急性循環不全や多臓器不全で致死的となります。
甲状腺機能低下症 いつまで?
甲状腺機能低下症が一過性の場合がありますが、その多くは3〜6か月以内に正常に回復します。 そのため、甲状腺機能低下が6か月以上継続して内服を開始するような場合にはチラーヂンSの内服が生涯必要と考えられます。