一部の感染症や薬剤が原因の間質性肺炎を除き、ほとんどの間質性肺炎は現在の医学では治癒できません。 「治癒」とはそれ以上治療を行わなくても、完全に治ることを意味します。 つまり、少なからず病気と付き合っていく必要があるのです。
間質性肺炎の末期症状は?
ILDが進行していくにつれ、咳や倦怠感、不安感、抑うつ感、息苦しさなどの症状を患者さんは経験するようになります。 肺がん患者さんでも同様の症状を認めますが、肺がんよりも重い症状で長期間苦しむこともあります。
間質性肺炎が悪化するとどうなる?
間質性肺炎では、炎症が進むと肺胞の壁の部分(肺胞壁)が厚くなり、肺胞の形も不規則になって、肺全体が固くなります。 その結果、肺のふくらみが悪くなり、肺活量が落ちると同時に、酸素の吸収効率も悪くなっていき、息苦しくなったり、咳が出たりします。
間質性肺炎の完治率は?
英語名Idiopathic Interstitial Pneumonia予後予後不良のことが多い生存率急性型では3ヶ月以内で死亡、慢性型では4~5年で死亡。5年生存率36.6%、10年生存率22%。入院の必要まず入院、その後在宅酸素療法に就労の条件在宅酸素療法と両立可能なもののみ
間質性肺炎の原因は?
原因が推測されるもので最も多いのは、関節リウマチなど膠原病による間質性肺炎です。 他の原因として、抗がん剤や漢方薬などの薬剤、カビ・羽毛・石材・アスベスト・超硬合金などを吸入した場合がありますが、これらの場合は間質性肺炎という病名ではなく、原因に即した病名を使います。