結核菌の場合、菌に感染しても95%の人は発病しません。 いち早く白血球が菌を封じ込めるためです。 しかし、これで菌が死んだわけではなく、休眠状態で悪させず体の中で生きつづけます。
結核 何人に1人?
結核に感染しても発病するのは10人に1〜2人くらいです。 多くの 場合は免疫力により結核菌の増殖が抑えられ、休眠状態になります。 死滅または 長い休眠状態 乳幼児は急速に 発病する場合があります。
なぜ結核になるのか?
結核は、結核菌というとても小さな菌に感染することで起こる病気です。 結核菌は、患者さんがせきやくしゃみをしたときに空中に飛び散り、周りの人がそれを吸い込むことで感染します(空気感染)。 食べ物や食器などからうつることはありません。 結核の90%は肺結核ですが、結核菌は肺以外の臓器もおかします。
結核 なぜ死ぬ?
発病すると・最初のうちはかぜとよく似た症状です。 ただ、いつまでもせきやたんが止まらず、微熱が続きます。 そのうち、だるさ、寝汗、胸の痛みといった症状が出てきて、さらにひどくなると喀血したりします。 結核菌の増殖で肺に空洞ができ、それがどんどん大きくなって、最後は呼吸困難で死亡することになります。
結核 何年で死ぬ?
患者さんが発病するとたちまち重症化したり、重病にならないと診断がつかない場合があります。 しかも、結核と診断されて治療を始めた人の約14%の患者さんがその後結核で命を落とし、そのうちの半分近くが診断後1年以内に亡くなっています(図3)。 最近発病する患者さんの約70%が60歳以上です。