筋肉が神経のインパルスあるいは刺激によって収縮する現象をいう。 筋肉は筋繊維(あるいは筋細胞ともいう)からなり,筋収縮は個々の筋繊維の収縮にもとづく。 一般に筋繊維の収縮は細胞膜内外の電位差(膜電位)の変化によって調節されている。 膜電位の減少を脱分極といい,脱分極がある値をこえると収縮がおこる。
筋収縮のメカニズムは?
骨格筋は、中枢神経から末梢神経を通じて伝達される刺激によって収縮を起こします。 収縮のプロセスは、1つの刺激が次に伝わり、それが刺激になって次の段階に進み、さらに次へというように、まるで将棋倒しのように進んでいきます(図1)。 まず、脳や脊髄から、筋肉を収縮させろという指令が出ます。
筋収縮 いつ起こる?
1. 活動電位が神経に沿って筋肉に移動すると、筋肉収縮が引き起こされます。 神経系が信号を生成すると筋肉収縮が始まります。 信号(活動電位と呼ばれるインパルス)が運動ニューロンと呼ばれる種類の神経細胞を移動します。 神経筋接合部は、運動ニューロンが筋細胞に到達する場所の名前です。
心筋収縮の仕組みは?
活動電位発生→横行小管の脱分極→L型Ca2+チャネル(ジヒドロピリジン受容体)を介してCa2+流入→Ca2+がリアノジン受容体に結合→筋小胞体からのCa2+放出→Ca2+濃度増大→トロポニンCへのCa2+結合→アクチンフィラメントとミオシンフィラメントの相互作用が起こり、心筋が収縮する。
筋細胞がどのように収縮するのか?
筋肉の細胞には、アクチンでできた細いフィラメントとミオシンでできた太いフィラメントが並行に並んでいて、二つのフィラメントが重なり合った部分で、フィラメント間の滑り運動が起こることにより収縮すると考えられています(図1)。