心拍は、交感神経と副交感神経からなる自律神経によって、コントロールされています。 不安、緊張、ストレス状態にあると、交感神経の働きが高まり、筋肉が緊張し、血圧や心拍があがり、呼吸が浅くなります。 逆に副交感神経が活発になると、体は緩み、血圧や心拍もさがり、リラックスした状態になります。
なぜ緊張すると心拍数が上がるのか?
ヒトが緊張する時(例えば人前でスピーチするとき)は大脳辺縁系が興奮します。 これが視床下部に影響を与え,全身の交感神経を優位にします。 こうして心臓の交感神経が心臓の収縮を強くし拍動を速めるため,動悸を感じるのです。
心臓バクバクする なぜ?
安静時の洞性頻脈は、精神的緊張や過度のストレス、睡眠不足などで起こります。 ただし、心臓の機能が弱った重度の心不全の方、甲状腺ホルモンが過剰に出てしまう甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の方、他の病気(呼吸不全、感染症など)で脈が速い方はそれぞれに合った治療が必要になります。
緊張で何何のように心臓が高鳴る?
人は誰でも緊張すれば、自律神経のうちの交感神経が優位になります。 これは動物が毛を逆立てて臨戦態勢に入ったときのような状態。 心臓が高鳴り、顔面は紅潮し、汗をかいて体を硬く緊張させます。 つまり、あがり症の人は、交感神経が人より敏感で、このような反応が少々強く出すぎてしまうのでしょう。
あがり症のきっかけは?
アルコールの過剰摂取によるもの 前の晩、飲み会でハシゴをしたら、翌日の朝礼のスピーチでひどく震えたなどということが起こり得ます。 一度震えるとトラウマになって、また震えたらどうしようと不安になって(予期不安といいます)緊張感が高まると、そのために更に震えや動悸が悪化して、本格的なあがり症へと発展していきます。