したがって、静脈の中の逆流防止弁が壊れて血液が逆流してしまうと、血液はどんどん足の下のほうに向かって流れて行ってしまい、特に膝から下の部分に溜まりやすくなってしまいます。
静脈 逆流 なぜ?
静脈血は胸郭内や右心房が陰圧になることで心臓に流れ込みます。 しかし、手足が運動をしている時は遠心力が働き、血液が逆流しやすくなります。
血流が逆流するとどうなる?
逆流した分、多くの血液を送り出そうとするため左心室に負担がかかり、心臓が拡大します。 特徴的な症状は、胸痛、呼吸困難です。 僧帽弁の開きが不十分なため、左心房から左心室への血流が妨げられます。 その結果、左心房に血液がたまり、血栓ができやすくなります。
静脈還流障害の症状は?
足のむくみは、多くの女性が経験したことのあるものですが、足のむくみによりだるさや、痛み、重量感を感じたり、 指でふくらはぎやくるぶしを押すとくぼみができたりする場合、慢性静脈不全(静脈還流障害)と呼ばれる静脈の病気 である可能性を秘めていることがあるため、決して軽視したり、我慢してよい状態ではありません。
静脈瘤はなぜできるのか?
静脈瘤は静脈の中にある弁の機能が悪くなったり壊れてしまうことが原因で起こり、高齢の方や女性に多く見られます。 また、妊娠中はエストロゲンというホルモンが原因となり血液量が増えたり、子宮が大きくなることで下腹部が圧迫されることにより下肢静脈瘤や陰部静脈瘤ができやすくなります。