抗がん剤の場合、血管外漏出直後は、他の薬剤と同様 に無症状あるいは、軽い発赤・腫れ・痛みの皮膚症状が出現しますが、数時間~ 数日後にその症状が増悪し、水疱→潰瘍→壊死形成へと移行していきます。
点滴が漏れたらどうなるの?
点滴静脈内注射が漏れると 点滴静脈内注射時に薬液が血管内に入らず、皮下の周囲組織に漏れた状態では、注射部に腫脹が起こり、当該肢全体に広がる浮腫が生じます。 また、注射部の冷感や疼痛、不快感も発生します。 これらは、静脈針が確実に血管内へ入っていない場合と、静脈針が血管壁をつき抜けてしまった場合とが考えられます。
抗がん剤 曝露したらどうなる?
曝露による健康影響は、抗がん薬の皮膚への付着やエアロゾルの吸入、経口的に体内に侵入することによって発生すると考えられています。 急性中毒症状としては、皮膚に付着した場合の神経症状や、眼への飛びちりによる角膜炎、抗がん薬を取り扱った手で喫煙や食事した場合の消化器症状などが挙げられます。
抗がん剤 点滴 副作用 いつから?
細胞障害性抗がん薬の副作用には、治療直後にあらわれるアレルギー反応や、治療から1~2週間程度の期間にみられる吐き気や食欲低下、だるさ、口内炎、下痢などの症状の他、2週間以降からみられる脱毛や手足のしびれ、皮膚の異常(色素沈着や乾燥など)など、症状が出てくる時期がある程度一定しています。
抗がん剤暴露 いつまで?
そして、主要な抗がん薬は48時間以内に尿中や糞便中に排泄されます。 したがって、抗がん薬の治療をしている患者の排泄物を取り扱うときは、治療終了後48時間までを「曝露防止策を実行すべき時間」とし、必ず防護具(手袋、ガウン、マスク、フェイスシールドなど)を装着する必要があります1)2)3)。