薬剤の血管外漏出の発生は、軽い発赤・腫れ・痛みといった皮膚症状が出現しますが、数時間~数 日後にはその症状が増悪し、水疱→潰瘍→壊死形成へと移行していき、さらに重症化すると漏出部位に よっては運動制限をきたして外科的処置(手術)が必要になることもあります。
点滴 血管外漏出 どうなる?
点滴静脈内注射時に薬液が血管内に入らず、皮下の周囲組織に漏れた状態では、注射部に腫脹が起こり、当該肢全体に広がる浮腫が生じます。 また、注射部の冷感や疼痛、不快感も発生します。 これらは、静脈針が確実に血管内へ入っていない場合と、静脈針が血管壁をつき抜けてしまった場合とが考えられます。
血管外漏出 なぜ起こる?
1 血管外漏出(extravasation;EV)とは、静脈注射した薬剤や輸液が、カテーテ ルの先端の移動などによって、血管外の周辺組織に漏れたときに、組織の炎症や 壊死をもたらすものです。
血管外漏出冷やすなぜ?
抗癌剤が血管外漏出した場合は、一般的に冷却することが推奨されている。 これは冷却することにより局所の血管収縮を引き起こし、薬剤の局在化をもたらし、抗癌剤の破壊的な効果を不活化させることを期待して用いられている6)。
造影剤 血管外漏出 どうなる?
・ 血管外漏出時の症状 血管外漏出が起って始めの数日は腫脹(ハレ)が大きくなりますが,ほとんどの場合時間と共に改善します. 疼痛, 腫脹,水疱などのほか,非常にまれですが重篤例では潰瘍の形成やコンパートメント症候群(組織,血管,神経の 壊死や機能障害)などが報告されています.