抗がん剤は注射薬もしくは内服薬がほとんどで体の中の悪性の細胞(がん細胞)の増殖・がんの進行をおさえます。 抗がん剤治療は化学療法とも呼ばれ、1940年代から行われていて、抗がん剤の種類もどんどん増えており、その効果も確実に高まっています。
抗がん剤は何のためにある?
実際には個々の患者さんや抗がん剤の内容により、 その効果がどこまで期待できるかによって、具体的な目的が定まり ます。 具体的な目的は、①根治を目指す、②延命を目指す、③症状の緩 和を目指す─の大きく3つに分けられます。
抗がん剤 何クールまで?
化学療法(抗がん剤による治療)は、薬の種類によって変わりますが点滴を1~4週間に1回、三日間連続などの方法で投与します。 1ヶ月を1クールとし、3クールから6クール(3ヶ月から6ヶ月)を目安に行っていきます。
抗がん剤による何療法?
1.がん化学療法とは がんの化学療法とは、化学療法剤(抗がん剤、化学物質)を使ってがん細胞の増殖を抑えたり、破壊したりする事による治療法で、薬物療法とも呼ばれます。 化学療法剤は、投与されると血液中に入り全身を駆け回り、体中のがん細胞を攻撃・破壊します。
抗がん剤 なぜ通院?
現在では、抗がん剤治療も通院で行うことが増えてきました。 これは、抗がん剤の副作用を軽減するためのお薬(吐き気止めなど)やその他の対処方法も進歩してきて、通院で可能な治療は通院で行われるようになってきたからです。
抗がん剤は治りますか?
がんを完全に治すのは難しいので、抗がん剤によって延命をめざすことになります。 また、腫瘍を小さくして呼吸困難などの症状を緩和するために抗がん剤が使われることもあります。 したがって、抗がん剤治療を受けるかどうか迷った場合には、まず、何の目的で行うのかを理解したうえで、その目的をどれくらい達成できそうか、臨床試験のデータに基づいて主治医に説明してもらうことが大切でしょう。
抗がん剤治療と普通の薬の違いは何ですか?
抗がん剤治療と言われても、普通の薬と違いはあるのか、副作用は大丈夫か、気になることが多いと思います。 簡単に言うと、抗がん剤はがん細胞を死滅させる薬。 細胞を死滅させるのも色々なやり方がありますが、作用のメカニズムや目的から大きく3つに分類できます。
抗がん剤は誤って投与されるのですか?
抗がん剤は一般に有害作用の多い薬剤であり、また、腫瘍の種類によっても使用される薬剤や用法用量が異なる。 したがって、患者誤認によって、抗がん剤が誤って投与されることがあってはならない。 このために、まず投与前に、その患者に対して本当に化学療法を行うことになっているかの確認、本人確認、そして、投与が予定されている正しい薬剤であることの確認を怠ってはならない 。
血液がんは抗がん剤で治りますか?
血液がんは抗がん剤がよく効く場合が多いので、抗がん剤でがん細胞をゼロに近づけること(寛解)が目的になります。 近年では抗がん剤の進歩で成績も向上しました。 ですから、血液がんで抗がん剤治療を否定する医師はいないと思います。 一方、肺がん、胃がん、大腸がん、乳がんなど、腫瘍(かたまり)をつくる一般的な「固形がん」は、通常は抗がん剤だけで完治させるのは困難です。