抗がん剤が、消化管粘膜や嘔吐を引き起こす脳の 一部を刺激するために起こります。 抗がん剤により 吐き気の程度はさまざまで、食欲がおちる程度の軽 い症状から、数日間嘔吐が続く場合もあります。 そ の程度に応じてあらかじめ吐き気予防の薬を使用す るので、症状をかなり和らげることができます。
抗がん剤の副作用はいつ頃から出る?
細胞障害性抗がん薬の副作用には、治療直後にあらわれるアレルギー反応や、治療から1~2週間程度の期間にみられる吐き気や食欲低下、だるさ、口内炎、下痢などの症状の他、2週間以降からみられる脱毛や手足のしびれ、皮膚の異常(色素沈着や乾燥など)など、症状が出てくる時期がある程度一定しています。
抗がん剤 なぜ危険?
がん治療に用いられる抗がん薬には、がん細胞を殺滅させる一方で変異原性、発がん性、催奇性等の有害な作用もあることが知られています。 その有害な作用は、治療を受ける患者だけでなく、取り扱う医療従事者にも健康影響を及ぼすことが懸念されています。
抗がん剤の副作用は何がある?
抗がん剤の副作用が出現する時期は、抗がん剤の種類により異な ります。 投与開始直後や投与中はアレルギー反応、血圧低下、不整 脈、呼吸困難、悪心・嘔吐などに注意が必要です。 投与後から数日は 悪心・嘔吐、食欲低下、便秘、全身倦怠感が出やすくなります。
抗がん剤 吐き気 なぜ?
最近では、抗がん剤を打つ前に吐き気止めを使って、不快な吐き気がコントロールできるようになって来ました。 それに伴って、外来でも抗がん剤治療の機会が増えました。 抗がん剤による吐き気・嘔吐は、薬が消化管の粘膜や脳の中の神経を刺激して起こると考えられていますが、まだ完全にはわかっていないところもあります。