感染経路 主な病原体は狂犬病ウイルスで、ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からのウイルスが侵入することで感染します。
狂犬病ウィルス どこから?
狂犬病ウイルスの感染源動物は、先進国では主に野生動物で、北米では特にアライグマ、スカンク、キツネ、食虫コウモリ、ヨーロッパではアカギツネが中心になっています。 一方、発展途上国では、主に犬や吸血コウモリ(中南米)で、人での発生の90%以上がこれらの国々で起こっています。
犬が狂犬病になるのはなぜ?
狂犬病は狂犬病ウイルス(リッサウイルス lyssavirus genus)に感染することで起こる病気です。 狂犬病ウイルスへの感染は、狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれたり、体に傷口があったときに、感染した動物の唾液と接触したりすることで起こります。
狂犬病にかかるとどうなる 犬?
潜伏期間後、狂犬病を発症すると、まず発熱、食欲不振、咬傷部位の痛みや掻痒感がおこり、次に不安感、恐水及び恐風症状(水を見たり、冷たい風にあたると首の筋肉がけいれんする症状)、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経症状が出ます。 そして昏睡状態に陥り、呼吸障害によりほぼ100%が死亡するという恐ろしい病気です。
犬 狂犬病かどうか?
ほとんどすべての温血動物(常に体温が一定の動物)に感染の可能性があります。 症状(イヌの場合)は? 犬は、狂犬病に感染すると1~2週間の短期間で発病します。 狂犬病の犬は、むやみに歩き回り、柱などの物体にかみついたり、地面を無意味に掘る、狼のような特徴的な遠吠えをするなどの異常行動をとります。